ペットが亡くなって立ち直れない…ペットロスから抜け出すには?
犬や猫など、ペットを飼っている人は非常に多く、ペットの存在はとても大きいです。家族の一員として大切にし、愛情を注ぎ続けている飼い主ばかりです。しかし、いつか別れはくるもので、誰もがペットの死を覚悟しなければなりません。今回は、ペットの死に直面したときに起こるペットロスについて解説します。
「ペットロス」ってどんな状態?
家族のようにかわいがってきたペットが亡くなったとき、悲しみから抜け出せない人は多いです。ペットを飼っていた人なら経験があるという人も多く、深い悲しみがおそってきます。出会いがあるから別れがあるということを理解していても、ペットの死は受け入れがたいものです。
時が過ぎれば気持ちの整理もつき落ち着いてくるのですが、なかにはペットロスに陥る人がいます。ペットロスになると、夜眠れなくなったり食欲がなくなったりするなど、さまざまな症状があらわれます。結果的に体に不調をきたし、下痢や嘔吐が続くほか、精神面では集中力が低下し後悔ばかりするようになります。
ペットが愛用していたものをなかなか処分できず、整理する気持ちにもなれません。このような負の状態がペットロスであり、身体的にも精神的にもダメージを受けます。
ペットロスを克服するにはどうすればよいか
それではペットロスに陥ったとき、克服するにはどうすればよいのでしょうか?
悲しい感情をおさえない
ペットが亡くなって悲しみが襲ってきたとき、思いっきり泣いて感情をおさえないようにしましょう。思いっきり泣くことで、気持ちに区切りをつけることが可能になります。悲しい感情をおさえていれば、次のステップに進めません。
食事・睡眠をしっかりとって、身体を休める
食欲がなくても3食しっかりとるように努めましょう。また眠れないという状況になる人も多いですが、横になって身体を休めるようにしなければなりません。睡眠をとらないと身体や精神が不調になります。
趣味など好きなことに時間を費やす
ペットロスに陥っている状況では、好きなことや趣味に没頭するのは難しいかもしれません。けれど心を閉ざして悲しみのなかにずっといると、抜け出すことができなくなります。家族とたわいない話をするだけでも心はやわらぎ、思いを伝えることが大事です。
そして趣味など好きなことを徐々に始めていけば、気持ちの切り替えがしやすくなります。また部屋の整理整頓や模様替えをすると、区切りとなって前に進めるようになります。もちろん人それぞれですが、亡くなったペットも飼い主を見守ってくれていると思い、笑顔を取り戻すことです。
ペットの死を受け入れ思い出にする
ペットが亡くなれば、ペット専門の葬儀屋さんがお骨にして返してくれます。またペットの合同霊園に埋葬する人もいます。ペットの死を受け入れ区切りをつけることで、かけがえのない思い出となります。
近年は、ペットの骨の一部をアクセサリーなどに加工し身につけて、いつも一緒にいるという感覚で過ごすという人もいらっしゃいます。たとえ姿が見えなくても心の中で生き続けている限り、思い出となってよみがえります。
心療内科に行く
ペットロスになれば、精神的に落ち込み一時的にうつ状態になる人もいます。時が経てばしだいに前向きになっていくのですが、うつ状態がずっと続く場合もあります。そのような場合は心療内科を受診して、先生に思いを打ち明けるようにしましょう。カウンセリングを受けることで、気持ちは軽くなります。
ペットロスを防ぐ3つの対策
いずれペットとの別れが来るのは分かっていても、死に直面すると想像していたよりも悲しみが深い状態になります。誰もがある程度想定しており、自分がペットロスになってしまうとは思っていないでしょう。
ペットを亡くした人がすべてペットロスになるわけではないので、やはり死の受け止め方が違うのでしょう。それでは、あらかじめペットロスにならないようにするには、どのような対策が必要なのでしょうか?
覚悟を決めておく
ペットは人間より寿命が短いということを理解し、覚悟を決めておくことが大事です。看取る覚悟をするのはそう簡単ではなく、まして家族同然のペットの死を覚悟するのは難しいかもしれません。けれど現実をしっかり受け止め、最後を看取るのが使命であると覚悟することもペットへの愛情でしょう。
常にペットの体調管理をする
日ごろからペットの体調管理を万全にしておくことが大事です。定期的な健康診断を受け、ペットの異変に注意をはらうことが望ましいです。
ペットとの別れ方を考えておく
ペットの死後、どのように送るのかを考えておきましょう。近年はペット霊園などで火葬する場合が多いですが、火葬にもいろいろなプランがあります。他のペットと一緒に火葬する合同火葬、お骨上げなど、火葬をスタッフに任せる一任火葬、飼い主が火葬に立ち会える立ち会い火葬などがあります。
プランによって費用も変わるため、事前にしっかりリサーチしておきましょう。お骨にした後、ペットの場合は自宅に置いておく人や庭に埋葬する人など、供養の仕方はさまざまです。
まとめ
ペットが亡くなってペットロスになった場合、立ち直る方法などを解説しました。ペットを亡くした直後はどのような慰めの言葉をもらっても、なかなか立ち直れません。けれど日が経つとしだいに前向きになっていき、ほとんどの人が受け入れるようになります。
けれどなかにはペットロスから抜け出せない人がいるのは確かです。今回はペットロスを克服する方法や防ぐ方法などを解説しましたが、ペットロスを理解しペットの死に直面したときどのように向き合うかを考えておきましょう。