愛するペットを自宅で送り出したい!自宅で葬儀を行う方法は?
ペットの死は考えたくもないですが、いつか必ず来てしまうものです。最近は東京を中心にペット火葬が増えていますが、自宅で葬儀してから送り出すこともできます。自宅葬儀がよいのは他のペットも葬儀に参列ができることでしょう。飼い主さんだけでなく、仲間と一緒に見送れるのが最大の利点です。
自宅でペットの葬儀はできる?
結論から言えば、自宅でペット葬儀ができます。ご自身でペット葬儀の読経を上げてくれるお坊さんを探し、ペット葬儀業者に火葬場まで運んでもらうことができます。ペット葬儀業者がお坊さん派遣を依頼できることが多いので、まとめて業者に依頼するのもよいでしょう。
ペット葬儀に宗派は関係なし
人の葬儀は宗派や作法などが厳しく決められていますが、ペット葬儀にとくに決まりごとはありません。葬儀とは、亡くなった愛するものに哀悼を示すことです。悲しい別れを悲しみ、冥福を祈る心が大切なので、お坊さんを呼ばなくても火葬だけ依頼しても問題ありません。
しかし、それでは納得できない、きちんとした形で葬儀をしてお見送りしたい飼い主さんは、きちんと葬儀を挙げて見送ってあげましょう。自宅葬儀、ペット葬儀場での葬儀、火葬に直送などさまざまな選択はありますが、後悔しない形で見送ることを最優先しましょう。悔いが残る形で見送ると、飼い主さんのこれからの人生にも影響します。
読経を上げるのがスタッフの場合も
ペット葬儀の場合、読経を上げるのが僧侶でない事があります。きちんと修業を積んだお坊さんに読経してほしい場合は、事前に葬儀業者に確認しましょう。僧侶を派遣できるペット葬儀業者もいますし、ご自身で僧侶に依頼することもできます。
ペットが亡くなったら何をすべき?
ペットが亡くなったら、まずはブラッシングして身体を優しく拭き、清潔にしましょう。今まで病気や加齢で苦しんでいた子は身体が汚れがちですが、今までの苦労を労いながらブラッシングしてあげましょう。死後硬直が始まる前に、寝ている時と同じように体を丸める体勢を整えてあげると、棺に入りやすくなります。
棺代わりの段ボールにペットシーツや新聞紙を敷き詰め、腐敗した液が漏れないように処置しましょう。できるだけ早くドライアイスを用意し、腐りやすい内臓を守るのも大切です。
お腹にドライアイスを当て、痛みを防ぐ
亡くなったペットはすぐに腐敗が始まります。体内の消化酵素が亡くなった身体を分解し始めるからです。それをできるだけ遅らせるのが自宅葬儀で最優先すべきことです。そのため、保温性に優れた段ボール箱か、ペット用の棺に入れて、腐敗しやすいお腹をドライアイスに当てます。
亡くなった時の状態によりますが、日影の涼しい場所なら、夏場で1~2日は保つことができます。
ドライアイスはどこで入手すればよい?
ドライアイスの手配は、とくに暑い季節には一刻を争います。ドライアイスはペット葬儀業者に用意してもらうか、自力で入手します。しかしドライアイスが買える店は限られているので、東京なら通販で購入するのも一つの手段です。
即日到着便で届けてもらえる業者なら、半日ほどで入手できるでしょう。しかし、ドライアイスの手配は大変なので、割高でも葬儀業者に依頼するほうが確実です。
ペットの葬儀当日までの流れ
ペット葬儀はまず業者に依頼するところから始まります。葬儀業者はいつ呼ばれても対応できるように待機しているので、24時間いつでも連絡して構いません。すぐにオペレーターと連絡できる電話連絡がベストです。
自宅葬儀で行うこと
業者と打ち合わせ後、予定日にスタッフが経台などを持参して自宅に伺います。室内に経台を置き、遺体の前でご焼香と読経を上げます。業者によっては体毛を採取して専用容器に詰め、飼い主さんへ手渡します。ぜひ、ご家族や仲間のペットたち一同で、見送ってあげましょう。
火葬場~お骨拾いまで
自宅葬儀が終われば火葬場まで運びます。飼い主さんは別の車で火葬場に向かい、火葬が終わればお骨拾いをして自宅に連れて帰ります。火葬場の見送りは心が引き裂かれるような気持ちになりますが、最期まで見届けるのも飼い主の義務ではないでしょうか。
遺骨は有料でペット葬儀業者の霊園に安置することもできますし、自宅で保管することもできます。一定期間は家に遺骨を安置して、心が定まってから霊園に安置することが多いようです。
まとめ
ペットの分かれはとても辛いことですが、きちんと弔い、見送ることで前向きな気持ちになれます。ぜひ、ご家族でしっかり弔い、ペットと一緒に暮らした日々に思いをはせてください。今は辛くても、いつか必ず素晴らしい思い出になるでしょう。
そのためにも、納得できる形で送るのも大事なことです。ペットの死という辛い時にいろいろと手配するのは大変ですが、ペット火葬・葬儀業者も飼い主さんの心境は十分に理解しています。安心して自宅葬儀できるように、飼い主さんも最後のお世話をしてあげましょう。